初めてのオーケストラ作品。
作曲を再開した2021年、最初に取り組んだ作品です。
2021年4月ピアノスケッチ開始、2021年12月オーケストレーション開始、2022年7月完成。
曲構成と解説
0.Peaceful Hybiscus
夜明け前の海。地球の遠くからエネルギーは生まれ、多様な生命を育み、陸との境目にやって来る。暗がりの中、ピンクや緑、黄色や紫、原色の波は次第に溶け合い白くなり朝日がのぼる。DLydian。2ndVln,Vlaのメロディは生命豊かな中海域をイメージ、Ⅰ曲のモチーフから。1stVlnは波打ち際、VC,CBは遠く深い海。VC-2は大型海洋生物が作る波。(0:00-)
Ⅰ.Hybiscus on the Hill
朝10時。5歳。Clが童心のメロディーを奏でる。楽しく無邪気、時に悪戯心を宿す子供の時間。成長を予感し時は流れる。C MajorおよびCLydian。[E]はⅡ曲への経過部で時の流れを表す。
Ⅱ.Rainy Hibiscus
昼の雨。中学生。Obによる多感なメロディー。雨はやがて嵐になるがFgは強く生きると歌う。G Minor,Ab Lydian,A Phrygian。ABCAC形式。AメロディはⅠ曲のモチーフから。
Ⅲ.Hybiscus hush!hush!hush!
午後3時。高校生は忙しい。様々な新しい経験をする。Cブルースの変形テーマをオーケストラ演奏後、Jazz Comboがアドリブ演奏。高速モダンジャズで充実した忙しさを表現。CBlues。Ⅱ曲Bからモチーフを得る。1960年代モダンジャズスタイルでアドリブ可能な演奏家でJazz Comboを組むこと。
Ⅳ.Sunset shines Hibiscus
漣う逆光の波を見つめている。個々に揺らぐ全体が一つの大きな地球のリズム。夕日が海に沈む。Eb Ionian,D Phrygian。
Ⅱ曲大音量部[H]Sax,Tp,Tbによるメロディより。波の表現のため縦に揃うことは稀。Tp, Tb, BTb, Tubaによる合奏は大きな夕日が沈むイメージ。
Ⅴ.Hybiscus under the Starlight
20歳。星空の下、皆々の豊かさが結実する。努力をねぎらい成長の喜びを味わい、祝杯をあげるパーティは次第に狂乱し、童心のメロディーを再現する。DMajor。Sax Soliは歓喜に満ちて。HrはⅡ曲に続きカオスの主役。
Ⅵ.Carmly Hybiscus
夜中の静かな白い砂浜。人々が眠りについた後。女神のような存在が全てを肯定する。Hybiscusは明日また咲く。Ⅱ曲で強く生きると言ったFgにVln soloは慈愛に満ちた呼応をする。
本作品は見直しを予定しております。譜面はお問い合わせください。